柔の道
コンセプト
このタグの下の記事は、どれも一つのことだけを試みる。マットから 考えを一つ取り出して、僕のような人間に通じるまでひっくり返す ことだ。僕のような、というのは、組技の経験がまるでなく、自分 以外の全員は配られたマニュアルを持っているのではないかと深く 疑っている人間のことだ。
コンセプトの記事はチュートリアルではない。僕には何かを教え られる立場などない。できるのは、ある考えがコーチの口にする 単語であることをやめて、体が信じるものに変わった瞬間を記録 することだ。ベースが「持っているもの」ではなく「取りにいく もの」になった日。二ラウンド目になると腕が死ぬ理由がようやく 分かった日。
「何を」が身につく前に「なぜ」を必要とするタイプの学び方なら、 ここはあなたの山だ。冒頭の並びは、考えがつながっていく順に なっている。崩し、ベース、フレーム、呼吸、そして見た目の奇妙な 決断の解説が一つ。初心者タグの下にある用語集の記事は、この 全部と相性がいい。
- 崩しが先 相手の体勢が崩れるまでは何も効かない、という教訓。
- ベース:スイープされる直前に失うもの BJJのベースとは、倒れずに力を地面へ逃がすためのつながりだ。電気と同じで、動いている間は気づかない。消えたときだけ気づく。
- フレーム:骨格が上腕二頭筋に勝つ理由 BJJのフレームとは、筋肉なら音を上げる場所に置かれた骨のことだ。持ち上げられないはずの重さを支える構造。骨格が上腕二頭筋より長持ちする理由。
- 柔術を始めて数ヶ月、なぜすぐガス欠になるのか 体力不足ではない。少なくともそれだけではない。初心者がガス欠になるのは、パニックが酸素を燃やし、非効率が残り全部を燃やすからだ。どちらも有酸素運動より速く改善する。
- 引き込み:目の前でそれを見たばかりの人のための解説 引き込みとは、わざと下を選ぶことだ。テイクダウンの攻防を、自分が準備してきた戦いと交換する。なぜ存在し、なぜ皆を混乱させるのか。
- 『The Danaher Diaries』――初心者が本当に使えるところ The Danaher Diariesはジョン・ダナハーのSNS随想を集めた非公式の本だ。初心者がそこから持ち帰れるもの、そして出どころがなぜ大事なのかを検討する。
- カリフラワー耳とは何か、そしてなぜグラップリングがそれを引き起こすのか カリフラワー耳は、硬くなった打撲傷ではない。軟骨が、それを生かしている血液供給を失ったあと、耳が自分自身を間違って作り直したものだ。
- 立った状態からクローズドガードを割る クローズドガードは立てばずっと弱くなる。足で割る方法、仕事をする腰と姿勢のメカニクス、そして親指を巻き込まない方法。
- 柔術で襟のグリップを防ぐ 襟のグリップは、姿勢を崩すか首に届く場合だけ脅威になる。姿勢がグリップに勝つ仕組みを、誰かのガードをパスした実際の攻防から。
- ガードで相手が立ち上がってグリップを切るとき オープンガード、足は腰に、立ったパサーがひねってグリップを剥がし手を捕らえる。その切り方、防ぎ方、反応の仕方。
- ポジションが先、サブミッションは後:ようやくの説明 「ポジションが先」とは、保持こそが技であって、技の前の間ではないという意味だ。いまだにアームバーへ飛び込んでいる人のために、あの格言をほどく。
- 柔術はなぜ英語で「ジェントル・アート」なのか 英語圏では柔術を「優しい武術」と呼ぶ。柔が名指すのは気立てではなく方法だ。力に逆らわず、わざと譲ること。マットはいずれその一字を説明してくれる。
- なぜ初心者は膝立ちからロールを始めるのか BJJのラウンドが膝立ちから始まるのは、より多くのペアを安全にマットへ収めるためで、テイクダウンが部屋でいちばん危険だからだ。その選択が払うものと買うもの。
- サイドコントロールを生き延びることについて学んだこと サイドコントロールは、誰かが順番を教えてくれるまで溺れているような感覚だ。首を守る、フレームを作る、呼吸する、待つ。チュートリアルではなく、下から見た教訓。
- 道着でガス欠になる理由、その大半はグリップだ 道着ではレスリング時代より早くガス欠になる。原因の大半は手だ。強く握り込めば自分の血流を絞め落とし、前腕が真っ先に音を上げる。
- 水中で、とどまることを学ぶ レスリングではボトムは脱出すべき緊急事態だ。柔術ではそこは住む場所になる。二十三年もののある反射を、捨て去ることについて。
- 胸の上に人を乗せたまま呼吸を学ぶ 胸の上に人がいる状態での呼吸は、境遇ではなく技術だ。まず吐く、背中に吸う、そして換金できない努力に空気を払わないこと。