柔の道

崩しが先

墨の挿絵 — 崩しが先

最初に腑に落ちたのは 崩し だった。相手のバランスを壊すこと。

僕はずっと決めにいこうとしていた。スイープ、パスガード、サブミッション。 ことごとく失敗して、問題は仕上げにあると思っていた。違った。問題は、 まだ自分の土台の上にしっかり立っている相手を動かそうとしていたことだった。

順番こそが教訓

まずバランスを崩す。そうすれば技はほとんど形式にすぎない。すでに土台を 失った相手へのスイープは力ではなく、タイミングだ。同じ技を、安定した 相手に仕掛ければ、ゆっくり負けていく勝負になる。

まず崩す。あとは事務作業だ。

これを書き残すのは、次に夢中になって決めにいった瞬間、確実に忘れるから だ。それはたぶん、次の稽古で起きる。

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