柔の道
心構え
柔術でいちばん難しい問題は、少なくとも僕の一年目に関するかぎり、 体の問題ではなかった。両耳のあいだで起きる問題だ。タップが自分に ついて何を意味するのか(何も)、目に見えないとき上達はどう感じ られるのか(ほぼ何も、そしてある日突然すべて)、辞めるのが合理的に 聞こえはじめる月をどうするのか(どうやら答えは、通い続ける、 らしい。それでも丸ごと一本、記事を書いた)。
このタグは、この日誌の内側の試合だ。技はここには住んでいない。 初心者の練習をすることではなく、初心者であることについての 記事たちだ。何年も先に始めた人たちに礼儀正しく潰されること、 パニックは任意だと学ぶこと、そしてカリキュラムの正体は最初から 技ではなかったと知ること。
冒頭に挙げた記事は、教訓が僕に届いた順に並んでいる。最初は タップ。マットが要求する最初のメンタルの技術だからだ。マットが いつもより重く感じられた日に、これを読んでほしい。
- タップこそがカリキュラム 柔術でタップが意味するもの、いつタップすべきか、そして一年目に最も多くタップする人が最も速く上達する理由。
- 目に見えない時期の上達は、どんな感触か BJJの上達は何ヶ月も隠れている。勝てるようになるのではなく、溺れにくくなる。ハイライト映像を待つ代わりに読み方を覚えた、見えない指標たち。
- ほぼ全員が辞めたくなる月 二ヶ月目あたりで柔術を辞めたくなるのは、時刻表があるほどありふれている。あの衝動が実際には何で、何ではないのか、そして訪ねてきたときにどうするか。
- 上の帯とのロール、そしてなぜまだ何もできないのか 上の帯にいいようにされるのは、失敗している証拠ではない。カリキュラムが機能している証拠だ。あのラウンドは何のためにあるのか、どうすれば恐れずに済むのか。
- 胸の上に人を乗せたまま呼吸を学ぶ 胸の上に人がいる状態での呼吸は、境遇ではなく技術だ。まず吐く、背中に吸う、そして換金できない努力に空気を払わないこと。
- ジョッシュ・ウェイツキン『The Art of Learning』――BJJに移せるもの ジョッシュ・ウェイツキンのThe Art of Learningは、BJJの一年目にきれいに重なる。初心者が使えるところ、その鍛え方、そして疑いが要るところ。
- ホジャー・グレイシー『Warrior Mindset』――初心者が使えるところ ホジャー・グレイシーのWarrior Mindsetは、十度の世界タイトルを落ち着きと簡素さの教訓に蒸留する。緊張しがちな初心者が本当に使えるところと、疑うべきところ。
- ヒクソン・グレイシー『Breathe』――本当に役に立つのはどこか ヒクソン・グレイシーの回想録Breatheは、呼吸とフローをめぐる本物の教訓と自己神話が混ざり合う。初心者が使えるところと、話半分に聞くべきところの読み分け。
- 柔術のためのグリップ力:道着が本当に求めるもの 道着では最初に音を上げるのがグリップだ。BJJにおけるグリップ力の意味、僕が毎日キャプテンズ・オブ・クラッシュのグリッパーを使う理由、そして他に何がそれを鍛えるか。
- 技を忘れないために:ノートの方法 授業で習ったことの大半は来週には消えている。五分のノート習慣が、大事な部分だけをすくい上げる。そしてそれは手順ではない。
- 自分がマットの大きい側であるとき 大きくて強い初心者であることは、褒め言葉を着た負債だ。部屋があなたに本当に求めているもの、そして遅さこそが一番速い入り口である理由。
- 一ヶ月目の筋肉痛:何が正常で、何がそうでないか 正常なBJJの筋肉痛は、鈍く、左右対称で、二日で消える。鋭い痛み、片側だけの痛み、関節の痛みは別の生き物だ。その見分け方をどう学んだか。
- 柔術のためのウェイトトレーニング:ジムで変えたこと 柔術のためにウェイトをやめたのではない。何のために持ち上げるかを変えた。タオルのグリップ、首のトレーニング、キャリー。グラップラーがジム習慣に加える静かな編集。
- 出稽古:よその道場で練習するということ BJJの道場の多くは、先にメールし、清潔な白い道着を持ち、礼儀正しくロールする旅の訪問者を歓迎してくれる。一度間違えて学んだ、出稽古の儀式。
- 白帯は試合に出るべきか:柵の上からのメモ 白帯が試合に出るべきかには正直な答えが二つあり、僕の答えはこれを書いている間に変わった。まだ決めかねている人間の、両方の言い分を残したままのメモ。
- 練習を続けさせてくれる退屈な習慣 初心者のBJJの怪我は、たいてい来るのが見えるパターンをたどる。マット歴数十年の人たちから写し取った退屈な習慣。タフさは一つも関係ない。
- ドリルと、良い練習台のなり方 授業の大半はドリルで、ドリルの半分は練習台でいる時間だ。相手に正直なエネルギーを渡す方法と、協力的が脱力と同じではない理由。
- 水中で、とどまることを学ぶ レスリングではボトムは脱出すべき緊急事態だ。柔術ではそこは住む場所になる。二十三年もののある反射を、捨て去ることについて。
- 一ヶ月目、最初のストライプ 入会して一ヶ月ほどで白帯に最初のストライプが付いた。その瞬間が実際どうだったか、そしてレスリング出身が柔術に何を持ち込むか。
- 柔術を始めて数ヶ月、なぜすぐガス欠になるのか 体力不足ではない。少なくともそれだけではない。初心者がガス欠になるのは、パニックが酸素を燃やし、非効率が残り全部を燃やすからだ。どちらも有酸素運動より速く改善する。
- 歳を取りすぎ?体力がない?手遅れ?普通の大人が柔術を始めるということ 柔術を始めるのに歳を取りすぎているということはないし、先に体を鍛えておく必要もない。大人の初心者にマットが実際に求めるもの。
- 始めたばかりの白帯は週に何回稽古すべきか ほとんどの大人の初心者にとって、正直な答えは週二、三回。その理由、回復の計算、そして一週目の熱意という罠について。