柔の道
上の帯とのロール、そしてなぜまだ何もできないのか
紫帯とロールするときには特有の感覚がある。自分の立てる計画がすべて、 立て終わる二秒前に、礼儀正しく死んでいく。襟に手を伸ばすと、なぜか その手伸ばしが相手のパスガードになっている。ブリッジをすると、 ブリッジがもっと悪い場所へ自分を配達する。喧嘩に負けているという より、自分の日記を読み終えた相手と口論している感覚に近い。
最初の数回、僕は黙って教室を出た。それでも書き残した。それがこの サイトの目的だからで、書いているうちに残す価値のあるものが出てきた。 「なぜ何もできないのか」という問いには本当の答えがあり、その答えは 「下手だから」ではない。
相手はあなたを倒しているのではない。読んでいるのだ
上の帯はあなたの次の動きを、何百もの体が演じるのを、何千回も見て きた。あなたが向き合っているのは優れた反射神経ではなく、図書館だ。 あなたの攻撃は、実行が下手だから失敗するのではない。時刻表どおり 正確に到着し、相手がすでにホームに立って待っていたから失敗するのだ。
一年目の人間が図書館を即興で出し抜くことはできない。誰にもできない。 上の帯たちも、あなただった頃はできなかった。彼らはそれを気前よく 話してくれる。全員が、自分が日記だった頃を覚えているからだ。
あのラウンドは本当は何のためか
はるかに上手い人とのロールは、部屋でいちばん安全なスパーリングだ。 相手には証明するものが何もなく、自分の体重を完全にコントロール していて、あなたが木曜日に戻ってくることに職業的な関心がある。 危険なのは同レベル同士のラウンドで、どちらも勝てるかもしれない 二人が、それを確かめにいく。
だから上の帯とのラウンドには別の仕事がある。あれはツアーだ。 あなたが何かに取り組んでいる間はきっちり取り組ませてくれて、惰性で 流した瞬間にドアを閉める。自分のゲームのすべての穴を巡る、体が 記録できる速度で行われるガイド付きの散歩として扱えばいい。
あのラウンドを変えた二つの習慣
ロールごとに一つだけ選ぶ。サイドコントロールを長く生き延びる、 肘をしめておく、呼吸する。ラウンドの採点はそれだけでやる。なぜなら もう一つのスコアボードには列が一つしかなく、あなたはまだそこに 得点できないからだ。
そして終わったら聞く。「僕は何を差し出していましたか」。たった ひと言の質問だが、返ってきた答えはどれも、ラウンドそのものより 価値があった。上の帯は気前よく解説してくれる。彼らはだいたい、 聞かれるのを待っているだけだ。
捉え直し
白帯は紫帯と比べて測るものではない。先月の白帯と比べて測る。 もっと早くパニックを起こし、もっと馬鹿なグリップをして、何ひとつ 質問しなかったあの人と。数えるべき相手はあの人だけで、あなたは 静かにあの人に勝ちつつある。
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