柔の道

タップこそがカリキュラム

墨の挿絵 — タップこそがカリキュラム

たいていのスポーツで、負けは結果だ。柔術では、負けは学習の単位で、 専用のジェスチャーまである。タップだ。

タップとは何か

相手かマットを、はっきり二回叩く。あるいは「タップ」と言う。意味は、 止めて、このポジションは決着した、参りました。ラウンドはリセットされる。 取引はそれで全部だ。相手には即座に離す義務があり、実際すぐ離す。全員が タップするし、全員が稽古相手に同じ即時解放を負っているからだ。

いつタップするか

早く。プライドが望むより早く。僕が教わった具体的なルール:

  • 絞めは、防御が失敗した時点でタップ。視界がチカチカし始めてからでは ない。
  • 関節技は、完全に極まった時点でタップ。痛くなってからではない。技に よっては、痛みは損傷のあとに来る。
  • 理解できないものには全部タップ。首や背骨への正体不明の圧は、問答 無用でタップ。
  • 疲労でも、つりでも、自分の劣勢でもタップしていい。理由は誰にも 要らない。

コーチが正直な計算を教えてくれた。タップのコストは五秒。タップしない コストは数ヶ月になり得る。我慢が勝ち筋になる白帯など存在しない。

みんなが警告するエゴの話

有名な助言は「エゴはドアに置いてこい」で、誰かが翻訳してくれるまで 指示としては役に立たなかった。翻訳はこうだ。タップを敗北として数えるな、 納めた月謝として数えろ。うちの道場で最速で上達した人たちは、明らかに、 自分から悪いポジションに入り、タップし、何が起きたか聞き、再生して いた人たちだ。タップしないためだけに動いていた人たちは、安全なまま、 止まったままだった。

一年目に何百回もタップすることになる。結局のところ、技術はそれを 避けることではない。まったく動じないこと、そして原因を覚えておく 記憶力だ。

相手をタップさせたとき

いずれ起きる。そのとき同じルールが逆向きに適用される。タップを感じたら その瞬間に離す。毎回。念のための半秒も足さない。タップへの信頼こそが、 二人の人間が互いに絞め技を練習して、二人とも木曜日に戻ってこられる 唯一の理由だ。

これは初心者の日誌であり、指導ではありません。ここにある内容はトレーニング・健康・医療のアドバイスではありません。資格のあるコーチに学び、早めにタップしてください。 免責事項